札幌での「北の盆栽マーケット2026」が終了した翌日は、プライベートな「北の盆栽ツアー」へ。昨年から北海道の盆栽関係スポットへ案内いただいていますが、今年は長年憧れていた、エゾマツの原生地へ連れていっていただきました。ニセコの神仙沼自然休養林です。そこには、期待をはるかに超える素晴らしい景色が広がっていました。
※このブログは時間があるときに随時、テキストや写真を追加していきます。写真★印は掌Tanagokoroさん提供。
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神仙沼自然休養林が始まる木道入口付近に、エゾマツの巨木が立っていました。盆栽ではない、自生するエゾマツを初めて見る機会。感動して、足が止まっています。
実はここから30分くらい歩いたところに湿原が広がり、そこが「展示会場」ともいうべき見どころエリアです。★

エゾマツはまっすぐ伸びる木。横に出た枝は雪が積もった重さでぐわんと押し下げられ、やがて下枝が枯れてジンとなり……自然のなかで出来上がる本来の姿。★

黄緑色の新芽が鮮やかです。先端にはエゾマツの花?松ぼっくりのような赤くてかわいいツブツブが。巨木なのですが、葉がぐっと締まって小さいです。

気持ちのよい木道。このあたりはカバやナラ、サクラなどの雑木が茂っています。★

シラカバだと思っていたらダケカンバでした。幹がぐねぐね曲がる、面白い木です。★


カシワとかナラなどの、どんぐり系の木(ブナ科)のなにか。寒冷なエリア(緯度が高いエリア)になるほど、葉っぱの周りのギザギザ(鋸歯)が鋭くなる現象に興味があります。植物の生き残り戦略として、何か理由があるのでしょう。ブナ科の葉のギザギザが特に好きです。

しばらく歩いていると、直立するエゾマツが遠くに見えてきます。。霞がかかり、シルエットがとても美しいです。エゾマツは盆栽でしか見たことがなく、模様木スタイルではないにしても、幹には何かしら曲がりがあると思っていたので、見事な直幹スタイルに改めて感動。枝が斜めにならず、脇から出てきた枝もひたすら直立しています。★

急に霞が濃くなったり、晴れたり。神秘的な雰囲気に包まれます。

このあたりは泥炭層の湿地。エゾマツは水っぽいところに生えているもの?

まっすぐ伸びた幹の先端部が、風雪によって折れたり枯れたりして、独特な造形が生まれています。

おもしろい姿。真ん中のてっぺんが枯れ、脇から出てきた枝がみなまっすぐ天に向かっています。下の枝はスカートみたいにしっかり葉が茂っています。この写真のエゾマツは複数の木が重なって写っているのではなく、1本の木です。

手前の白骨化した木と、奥行きをもって並ぶエゾマツの配置がよいですよね。

二またのフォークみたいなエゾマツ。


神仙沼に行くまでにも、いくつか沼が出てきます。ふんわり白い世界。涼し気ですが、寒くなく、過ごしやすいです。★

霧がふわっと去って、エゾマツが現れます。別世界に来ましたよ。★

湿地にはハイマツもあります。

風や雪の重みで一方向に傾いてしまうハイマツ。

過酷な自然のなかで、枯れてしまうハイマツもあって。

この風景のなかをずっと歩いていたい。盆栽でいう、枝や幹が枯れて白骨化したジン・シャリの自然の姿も見れて至福。★

「寄せ植えデザインに使っていいよ」的な、沼の中の浮島。エゾマツの周りには、ハイマツ、ミヤマキリシマみたいなの、シダなど。★

上に伸びれなかったエゾマツがユニークな樹形に。

この湿原に生えるエゾマツは、下部の枝のほうが充実していて、先端部の枝のほうが心細くなったり、枯れていたり。上は風や雪でダメージが強いから?下のほうにもしっかり陽光があたるから?★

神仙沼の一部。その日の天気によって、ここの風景は見え方が変わるのだと思います。晴れているときは、沼の奥までエゾマツが広がる様子が見え、水面に映り込む姿も見事だそうです。また来たいなあ。★

