石が飾られているのを、見たことがありますか?
例えば、盆栽の展示会。あるいは、お茶席やお寺の床の間で。そういえば、現上皇さまが退位を表明されたとき(2016年)、ビデオメッセージの背後にも石が映っていました。
日本において、室内で石を鑑賞する歴史は古く、公家や武家を中心に親しまれてきました。明治に入ると、盆栽とともに一般に広がり、水石(すいせき)として定着します。水石は山水景石の略。一つの石から壮大な自然の情景を感じとります。水石には、日本人の自然観や美意識が強く反映されているといわれています。
本ワークショップでは、水石の専門家である長沢孝二氏(日本水石協会理事長)を講師に招き、レクチャーとワークを通じて水石の魅力・楽しみ方を学びます。全2回の内容です。
①「水石ワークショップ」水石の世界を知ろう! 7月23日(日)14:00~16:00
②「探石ワークショップ」川辺で石を探そう! 8月19日(土)14:00~17:00
水石について、専門家から気軽に学べるワークショップなどはあまり開かれておりません。また、講師のもとで探石を実地体験できるのも貴重です。ぜひこの機会を生かしていただければと存じます。
※本ワークショップは、枯山水をつくったり、鉱物としての石を学んだりを期待される方には不向きな内容です。下記詳細をご確認のうえ、お申し込みをお願いもうしあげます。
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①「水石ワークショップ」水石の世界を知ろう!
日時■ 7月23日(日)14:00~16:00
費用■ お一人5,000円
場所■ 盆栽鉢ストアゆきもの(東京都杉並区荻窪)
定員■ 5名
内容■
・水石って何?――歴史、思想、日本文化における意味など
・水石ではどんな石を使うの?――種類、かたちの意味など
・水石の楽しみ方――鑑賞の仕方、飾り方、道具などいろいろ
対象■ ご興味ある方ならどなたでも
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②「探石ワークショップ」川辺で石を探そう!
日時■ 8月19日(土)14:00~17:00
費用■ お一人6,000円
場所■ 高尾山の麓(東京都八王子市、最寄りはJR高尾駅)
定員■ 5名
内容■
水石が好きな人たちは、探石(たんせき)を行います。文字どおり、山や川に出かけて石を探す活動です。この探石を少しだけ体験してみる内容です。場所は高尾山の麓を流れる、小さな川。いつの間にか子どもに戻って、夢中で石を拾うことでしょう。見つけた石に対して、講師から講釈も受けます。この過程によって、水石への理解と楽しさがより深まっていきます。
※待ち合わせ場所、当日の内容などは、ご参加者に別途メールにてご案内いたします。雨天の場合は、様子を見て室内でできるワークを行います。台風や大雨の場合は中止します。
対象■ ワークショップ①のご参加者、昨年の水石ワークショップご参加者、もしくは水石について書籍などで学ばれたことがある方、または水石展示会や盆栽展示会を鑑賞されたことがある方。
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※本ワークショップは、健康を脅かすほどの暑さが続くため、日程を改めることといたしました。