キンシナン展 開催の記録

キンシナン展 開催の記録

こんにちは。盆栽鉢ストアゆきもののオーナーです。

錦糸南天が好きな有志による「キンシナン展」を、当店にて2023年6月24日~7月2日に開催しました。本ブログはその様子をまとめたものです。

錦糸南天は古典園芸を代表する植物です。江戸時代から人々に親しまれ、幕末から明治にかけてたいへん人気を集めました。説明の詳細はこちらを(年季の入った錦糸南天愛好家の展示会の様子もご覧になれます)。

今回の「キンシナン展」には、錦糸南天”推し”の方はもちろん、「見た目がかっこよいから」「なんか面白そうだから」の気軽な気持ちで展示参加された方がほとんどです。この展示ではその目的を、観る方にさまざまな種類・姿がある錦糸南天の魅力を感じていただこう、展示参加者は植物を飾る体験を楽しもう、と一応設定していました。

 

会場は盆栽鉢ストアゆきものです。参加者12名が、計18点を展示しました。展示場所として適しているとはいいがたい店内です。飾る様式も定まっていないなか、それを逆手にとったそれぞれの工夫が、私には一番印象的でした。以下に、出展作品と出展者をご紹介します。会期中に用意した目録データより、樹種・出展者・出展者のひと言、を抜粋しました。

 

錦糸南天・織姫 MYさん「今の緑を楽しみつつ、秋の紅葉も思い浮かべてみたくて、赤いタイルの上に置いてみました」

錦糸南天・千鳥 Yasukさん「大海原を千鳥の群れが飛んでいくイメージ。アクリルキューブで平面の水面を立体に表し、夏の涼を演出してみました」

錦糸南天・大千鳥 sakuraさん「風に耐えるようでもあり、風を楽しむようでもあり」

笹葉南天、豆蔦 riegie54さん「南天を苔玉に仕立ててみました。春先は元気が無いように思いましたが、なんとか無事に過ごしてくれています」

錦糸南天・織姫 takasix14さん

錦糸南天・丹頂 NYさん

錦糸南天・遠州 mayumiさん「シュッとしたスタイルはただただかっこいいと思います❤️」

錦糸南天・折鶴筏 きのっぴーさん「人類が月や火星を目指す時代、宇宙ステーション(Gateway)生活の中で、植物はきっと欠かせないモノになるだろうという思いを込めて...」

錦糸南天 ・玉鶴、麒麟草 mayumiさん「玉鶴と鉢の異国的な雰囲気の組み合わせとアイアンの飾り台で、広く自由な空間を想像させてくれるのが楽しい!」

錦糸南天の実生 TTさん ※錦糸南天の育種家によって生まれた新種。名前が決まっていないため種名ではなく“実生”と表示した

錦糸南天・折鶴筏 sakuraさん

錦糸南天・白雀 YUKIMONO「白雀は、水戸錦糸南天同好会による2021年の培養課題でした。ちんまり伸びた姿を活かしたくて、砂漠に埋もれたドクロに合わせ、生命の力を表してみました」

錦糸南天・千鳥 saoriさん「陽の光を沢山浴びて、ツルに葉にと自由にのびのび育ってくれています。伸び始めの赤と鉢の赤、葉の緑のコントラストがお気に入りです」

錦糸南天・若竹 takasix14さん

錦糸南天・織姫、立浪草 YUKIMONO「織姫の葉が少しさみしい感じですが、昨年秋に下から生えてきた新芽と、こぼれ種からのびてきた立浪草とのバランスが好きです」

錦糸南天・白雀 石川友香さん

錦糸南天・丹頂 石川友香さん

石川智香さん鉢展

 

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